髪の寿命
髪の毛1本の生涯を「ヘアサイクル(毛周期)」 と言い、ヘアサイクルは男女で異なります。
男性の場合3~5年間、一方女性は4~6年間と言われています。「成長期」⇒「退行期」⇒「休止期」という流れで1本の髪は作られ抜けていきます。
「成長期」:髪の毛が伸びている時期。この時期は毛母細胞の働きが活発です。※髪を抜いた時にあるぽっこり膨れた毛根の先端部に毛乳頭があります。毛乳頭は毛細血管から栄養を取り込んで、毛を成長させます。毛母部分は毛髪の発生や成長を司っているため、毛母細胞がある限り、いくら抜いても毛は次々と生えてくるのです。今生えている髪全体の80%~90%程がこの成長期の髪です。
「退行期」:髪の成長が止まり始める時期。毛母細胞の働きが低下し、今まで成長していた髪の成長が衰え始め、毛根が小さくなって行きます。男女ともに、退行期の期間は2~3週間程度とされています。成長期が終わりになると退行期に移ります。今生えている髪全体の5%前後がこの退行期の髪です。
「休止期」:毛根が縮小し、抜けるのを待つ時期。寿命を終えた古い髪が抜け、成長期に向けての準備が行われます。 髪の成長が完全にストップすると髪が伸びなくなり、下から新しく成長期を迎えて生えてくる毛が古い毛を押し上げて抜けていきます。基本的には、10万本のうちの約10%にあたる1万本が休止期にあたり、抜けてから次の成長期に入るまで3カ月ほどの期間があります。1日あたり抜ける毛は1日80本~100本です。今生えている髪全体の10%前後がこの休止期の髪です。
1度のヘアサイクルは2年から6年で一生涯のうち15回~40回と言われており、このヘアサイクルが終わると毛周期は完全に終わり毛が生えてくる事は2度とありません。例えば15回でも6年のヘアサイクルで90年は毛が生え続ける事になります。しかし、このヘアサイクルが乱れると早々に毛を作る活動が停止する為、15回×2年のヘアサイクルになり30年で毛が生える活動を完全に終わらせる事になります。すると若年にも関わらず薄毛が目立ち始めます。